ずさかみんぐすーん

なげっぱなしが好きやねん

からたち野道は国宝級の名曲である

 

からたち野道は国宝級の名曲である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが嘆かわしいことにほとんどの人がその事実に全く気付いていないのだ。

 

 

からたち野道


島唄などで有名な
THE BOOMの代表曲だ。

 

自分自身何度も申している通り、
そもそもTHE BOOM自体が歴史に名を刻む日本最高峰のバンドであることに、
このバンドの音楽性の素晴らしさを知る人間にとっては異論はないだろう。


これは
『好き』であることとはまた別の領域の話である。
そこを混同する人も多いが
好きであることと対象が持つ揺るぎない価値とはまた別の問題だ。

 

例えば
Official髭男dismは
今とても国民的に人気があり、
いわゆる売れ線的音楽と捉えられている。
が故に
おそらく彼のような音楽をそれだけで否定、またはアレルギー反応に似た感情を持つ人も少なからずいると思う。

 

だが彼はどう見ても
完全なる本物であり、
バケモノのような才能の持ち主だ。

 

最近の売れ線でしょ、
なんて一緒くたにされているが
彼はどう考えても別格の存在だ。

 

ちなみに自分は全くCDも買っていないし、今後買う予定も今のところない。

 

だが先程も話したが、
好きであることと、その対象が持つ揺るぎない価値とはまた別の問題なのである。

 

 

考え方は人それぞれ

 

なんて言葉を簡単に使って、人々は聞くことをしないが
断言しよう。

 

人それぞれなんてない。
答えは必ずある。

 

 

 

考えてみれば一人間の持つ
好き、嫌いなどという

つまらない不確定な感情に
対象の価値が左右されるわけがないのだ。

 

 

 

つまり素晴らしい物は素晴らしい。
ジャンルや年代なんてどうだっていい。プロかアマかもなんの意味も持たない。
音楽はもともともっと崇高なものであったはず。

 

だが残念なことに、
くだらないメディアに植え付けられたイメージや、思い込みの好み、売れてる売れてないという他人の評価に振り回され挙げ句の果てには顔が良いだの悪いだのと言い出す者もいる。


更に嘆かわしいことに音楽に少しでも関わる人間ですらその価値観の者もいるのだ。

 

 

 

 


話が逸れまくったので戻そう。

 

 

 

 

からたち野道は国宝級の名曲である。

 

 

 

それをただ話したいが為にこのブログを立ち上げるくらいなのだから、
よっぽどなのはわかってもらえると思う。

 

それだけ日本人に生まれたからにはこの曲の持つ真の魅力に触れる以外ないと感じるのだ。

 

すこし癖のあるメロディと、
掴み所のない歌詞が実体をなかなか捉えさせてくれないが

説明を聞けばなんのことはない。

 

からたち野道は失恋の話でもなければ
ただ田舎の故郷を想う話でもない。

 

 

いやむしろあるのだが。
むしろそれが全てだったりするのだが
表面的な部分ではないということ。

 

ニュアンスの説明が難しいが

 

例えば

どんな女子が好きかみたいな話題で
お母さんやお姉ちゃんの名前は出さないだろ
というような話なのである。

 

表面的な話題とそれが内包する中身は
根本的な答えになっていなかったりする。

そこを踏まえた上で言えば
からたち野道は
最大級のラブソングとも言えるし
ただただ故郷を想う音楽とも言える。

 

だが表面的な話題だけで言えば
そこにフォーカスしてしまうと
実像がわかりづらくなってしまうので

今はその方向からの探りはしないことにしよう。

 

 

 

 

ひとことで言えば

 

 

 


からたち野道は
戦争の歌である。

 


もっと言えば太平洋戦争の歌であろう。

 

 

 

 

 

 

 


歌詞


赤い実に唇染めて空を見上げる
これ以上辛い日が来ませんようにと
飛び石踏んだ

 

 


最初のこの部分の歌詞の解釈を考えただけで
ゾクっとするような感覚にさせられる


解釈

 

(文法的に逆から解釈した方がわかりやすいのでそうするが
まず飛び石とは神社の地面に敷いてある石のこと。それを踏みに行く、ということは
つまりこの人は神社に向かって歩いている。

その途中に生えている赤い実で口唇を赤く染めていることから、
場面は山々の緑生い茂る田舎道であろう。
そしてその行動自体が恐らく小さな子ども、もしくは思春期の女の子のような感じもある。

 

そんな女の子が
『これ以上辛い日が来ませんように』

と神社に祈りに何度何度も通っている風景が感じ取れる。

 

これ以上辛い日とは何のことなのか。
これは恐らく戦死の告知書が届くことを意味しているのであろう。

 

これ以上という表現から
すでに辛い状況に置かれていて
恐らく既に戦地に向かった人を想う状況であることも読み取れる。

 

空を見上げ戦地に向かった人を想い
どうか生きていて欲しいと願い続けている女の子が見えて来る)

 

 

 

からたち野道 花吹く小道
泣いたらだめよと虫の音小唄
からたち野道 遥かな小道
あの人のもとへと続く道

 

(この部分は神社の帰り道だろう。
戦地に向かった大切な人を想うと
涙がこぼれ落ちてきて止まらない。
そんなふうに泣きながら歩いていると
虫の鳴き声が泣いたらだめよと唄っているような気がした。

 

そしてこの帰り道は
あの人のもとへと続く道であるということから
何度もこの道を一緒に歩いていた近しい存在
家族、もしくは恋人であることが考えられる。)

 

 

つまりこの歌は戦地向かった
大好きな人の身を案じて毎日神社に通い祈り続けている
女の子の歌なのではないか

と解釈した。

 

 

 


あとはもうただ聴いてもらうのが早い

 

 

 

それを踏まえて
THE BOOM
この国宝級の名曲を
是非もう一度噛みしめて欲しい。

 

 

 

曲はリンクに貼っておくが

最初のピアノ部分がぽろぽろこぼれ落ちる涙のようだと表現している人がいた。

 

とてもその通りだと感じた。

 

からたち野道 - YouTube

 

 

 

 


これから恐らく想像を超えるような事態がたくさん起きると思う。
もはやその流れ、うねりは止められない可能性が高い。

 

これは残念ながら完全なる現実だ。

 

だからこそこれからは
愛の時代になると思う。

 

それはすこし悲しいことなのもしれないけどね。

 

 

もはや時は待ってくれない。
いつか、いつかと先送りにするほど
時間は残っていない。

 

 

大好きな人には情熱を持って好きと伝える。

 

やりたいことがあるのなら
情熱を持ってカタチを示す。

 

そう生きる。